今年最後の作業

　今年もあと数時間で終わりですね。ここ数年大掃除なんてことは諦めました（笑）ので、散らかってたテーブルの上を片付けてホコリを拭いて掃除終了です。で、時間ができたのでクロスケースを2枚縫って'09の作業を終えました。クロスケースは、自分用は適当に使い回してるんでむき出しの竿が多々あります。2枚縫ってもまだまだ裸の竿がゴロゴロしてます。全部を袋に入れてやりたいのですが、竿自体の作業を優先しちゃうので、いつまでたっても袋に収まりません。来年中にはなんとかしてやりたいのですが・・・

スペーサー製作

　製作中の竿は塗装で苦労させられましたが、なんとかラッピングが終わりエポキシコート中です。
　エポキシコートは一度モーターにセットしてしまえば、他に出来ることはありませんから、リールシートのスペーサーを作りました。実際には、数日前からボチボチと作業を進めていたのですが。
　今日の時点でとりあえず8本。まだ材料はあるので、もう少し作ろうと思ってますが、年末?年始はそれなりにイベントが入ってるし、年明けから新しい竿に手を付けるつもりもありますので、果たして作業ができるかどうか・・・

　↑の写真で、一番奥に並んでる3本はメイプルです。そのままだと白すぎて、組み合わせるブランクの色が限定されてしまいますので着色してあげました。塗料はオイルフィニッシュ用のオイルで、ケヤキ色を使いました。（単に在庫していたヤツですが。）
　メイプルはむしれるように削れる所があって、着色するとそこだけ濃くなっちゃうのですが、ウレタンをしみ込ませても同じようになるので、しょうがないと思うことにします。（どうせ自分ようになりますからね。　笑）

　今夜一晩はオイルの乾燥にあてて、明日他の5本と一緒にウレタンの真空含浸の処理をする予定です。

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いちいち手間のかかる竿だなぁ

　ノードレスロッドは、下塗りが終わり、コルクリングを接着した所です。夕方までには成形?ラッピングに進めると思います。
　にしても、この竿はいちいち手間がかかります。写真は3回目の下塗りが終わったバットセクションです。見事にタレてます。(^_^;)　これは、ウレタンに浸したブランクをどの辺まで浸かってるのかを確認するために、一度引き抜いたのですが、そのワンアクションで余分にウレタンが付いてたれてしまいました。下塗りですから、盛り上がった部分を削り取ってやれば済む話ですが、この一手間が面倒なんですよねぇ・・・

ブツブツ

　ネームを書き直したロッドの塗装は、ハケ塗り2回で終了させました。塗り終わった後3日ほどブースの中に放置してましたが、今朝表面を研磨して作業完了です。
　写真は研磨前の状態。表面に小さなブツブツがいっぱいです。これは、乾燥中に付着したホコリと言うより、ハケから出てきた泡がそのまま固まってしまった感じです。使ったハケがイマイチだったようで、塗装中かなりの量の泡が出てきてしまい、取れる限りは取ったのですが、取りきれなかった泡もたくさんありました。それがこんな風になってしまったのですね。

メタル納め

　塗装で思わぬトラブルの出たノードレスは、塗装を剥がしてディッピングし直したら、今度は上手くいきました。多分、最初の塗装で隙間にウレタンがしみ込んだのと、塗装後極端に暖めないようにしたのが良かったんだろうと思います。
　そういえば、ノードレスでない竿でも、たまに節の所に小さな突起が出来てた時があったのですが、あれも気泡だったんですね。トンキンでは見た覚えがなく真竹ばかりだったように思います。それだけトンキンは、繊維が詰まってるってことなのかも。

　塗装が上手くいったってことで、ブランクはあと2回下塗りを重ねる予定です。下塗りはモーターにセットして引き抜くだけなので、1日の作業は30分ほど。と言うことで、先行してリールシート金具を製作してしまいました。今回は、明るめのブランクに合わせて、メイプルのフィーラーを使うことにしました。全体に明るいんで、金具類は黒染め無しでいこうかな。
　リールシートは竿本体が出来上がって、最後の最後に取り付けるパーツですから、かなり先行させてることになりますが、この後ウッドワークをまとめてするつもりなので、早めにメタルワークを済ませました。木と金属の切り粉を混ぜたくありませんからね。年内のメタルワークはこれで終わりです。切り粉を掃除して、油を全体に薄く塗って結露対策をしておきました。まあ、この後グリップ成形や、リールシートフィーラーの製作でホコリまみれになるんですけどね。 ^ ^

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アワワ・・・

　ノードレスロッドは昨日から下塗りに入りました。今回、つなぎ目の隙間を多少でも埋めるため、いつもは2回で済ませる下塗りを3回塗ろうと思ってます。厚めに塗って、研いでやれば多少は消せるだろうと期待してます。
　が、1回目の塗りがある程度乾燥した所でブランクの様子を見てみてビックリ。スプライスしたところに泡（風船というべきか？）が付着した状態で乾燥してました。写真は泡をつぶしてしまった後ですが、結構大きな泡で、直径3ミリくらいのものもあります。ウレタンから引き抜いた時には無かったので、乾燥中ブース内で暖められた空気が膨張して、スプライスの隙間から漏れてきたってことなのでしょう。大小取り混ぜて10ヶ所くらいこういう感じになってました。泡の部分を研いでやれば、2回目以降の塗装ができるかな？と、試しにやってみましたが、泡の内側にはウレタンがほとんど乗ってなくて、すぐにブランクがむき出しになってしまいました。諦めて全部剥がし、塗り直すことにします。
　この竿、フェルールを付けた所で振った感触が良かったんで仕上げる気になりましたが、それがなかったら、とっくに放置されてたかも。(^_^;)

書き直し

　夏に作った真竹の#3ロッドがテーパーを煮詰めていく過程で#4ロッドになってしまったのですが、ブランクには作った時点でのネーム7032M 7'0" #3 というネームが入っています。#4ロッドなのに#3と書いてあっては紛らわしいので書き直すことにしました。

ノードレス失敗

　製作中のノードレスロッドは、バットセクションの仕上げ削り中ですが、なかなか手が進みません。仕事があって、手を付けられないというのもありますが、写真の通りスプライスが全然ダメで、削る気力がなかなか湧いてこないのです。
　前作は、初めてノードレスにチャレンジした割りにきれいにスプライスできたので、2回目になれば余裕だろうと高をくくってたら大失敗です。（涙）
　一見するとスプライスした斜めの線が見える程度に思うかも知れませんが、線が見えていること自体が失敗なのです。つまり接着面に隙間が空いているからこういう風に見えるんです。接着そのものはちゃんと出来ているので、削ることはできますが見た目は最悪。とてもコンテストに出せるような竿ではありません。

Matt

No.117
Matt 7'3" #3-4 2pc
参考テーパー：E.Garrison 204

　岩手のMattさんの依頼で製作した竿です。
Mattさんからは「ギャリソンベースの#4ロッド」と言うことで、夏までに作った206と201ベースの竿を試し振りしてもらったのですが、見本ロッドが硬く感じたのか「#3-4で」という話になりました。
　この竿のテーパーは、以前#4として作っていた竿のテーパーです。作った時は、#4で良いと思ってたのが、今になって振るとあまりに柔らかすぎると思っていたのですが、Mattさんの「#3でも乗る竿」というイメージに合ったようです。
　一目でわかる通りリールシートが付いていません。これは、Mattさん自身が製作することになっています。ランディングネットなどで、良い仕事をされてるMattさんですから、僕が作るよりも素晴らしいリールシートフィーラーを製作されていることでしょう。
　ラッピングは、ボルドーメインで、トリミングにブラウン（と言ってもほとんど黒ですが。）を使ってます。フレイムフィニッシュのブランクに乗せると、ボルドーはまるでルビーのような色合いになり、僕的にかなりお気に入りのカラーです。
　ネームは、Mattさんのブログのアイコンを真似て書いたものです。ご本人からの指定でしたが、果たしてどこまで似せることが出来たやら・・・

　今はまだ、冬真っ盛りの岩手ですが、3月には来シーズンが始まります。是非来シーズンからの釣りのお供に使ってやって欲しいと思います。

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　Mattさんから、リールシートが付いた写真が届きました。フィーラーはカリンバールということです。金具はポケットタイプにしたようです。この竿はギャリソンのテーパーをベースにしてますし、そういう意味ではこの金具はベストマッチかもしれませんね。 ^ ^

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とうとう買ってしまった

　オーダーしておいたプレーニングフォームがレオンさんから届きました。写真左が今まで使ってたアルミのフォームで50インチ。右が今日届いたスチールのフォームで65インチ。これで、今まで作れなかった8ft以上のロッドも作れます。作ろうと思えば10ft 2pc の竿も作れますが、その長さになると無理に2pc にする必要は無いでしょうね。(笑)
　しかし、スチールは重いですね。宅急便屋さんから受け取った時思わず身体がよろめいてしまいました。これほど重いとは予想外でした。今削ってるノードレスロッドは、フォームの前後を入替ながら削ってるんですが、このフォームではとてもやる気になれないほどの重さです。(^_^;)

7032

No.118
7032 7'0" #3 2pc

　先月完成した7'3"#4のテーパーを短くし、#3仕様にした竿です。ストレスカーブから逆算して、テーパーを設計したのですが、庭先で振った感じはちょっとバットが強いようです。フェルールサイズが落ちたことで、その重量差分バットが強くなったような感じ。竿2本分くらいのキャストだと、イマイチ竿の曲がりが感じにくい、もうちょっとラインを出してみても竿のどの辺が曲がってるのかがつかみにくい感じです。試しに#3.5ラインを乗せてみると、竿の曲がりは感じやすくなるものの、ちょっとラインが重く感じるので、番手的には#3で良いのだと思います。おそらく、バットセクションのどこかを少しだけ細くしてあげれば、一気に扱いやすくなるんだろうと思いますが、まずは実釣でテストしてみて、改良点を明確にしてから改良版を作ろうと思います。
　ロッドネームは、あれこれトライしたゴールドです。写真ではあまりわかりませんが、ディッピングしたらインクが流れてしまい、文字は薄いし、ブランクの上に流れた塗料が残り、ゴールドのラメを散らしたような感じになってます。思いっきり失敗ですが、自分用ってことでそのまま仕上げてしまいました。塗料選びも今後の課題ですね。（どうやら普通の水性塗料で良いようです。が、ゴールドってあるのかな？）
　ちなみに、ネームの7032は7ft0in #3 2pc と言う意味です。ちょっと前まではBigforest Bamboo のBFBを前に付けていたのですが、Bigforestって書いた後にBFBは重複してる気がして、最近は数字のみを書くようになってます。この後ろにMと付けると真竹ってことになります。

　グリップ前の巻きは普段やらないような巻き方をしてますが、これは、虫食い後を隠すための苦肉の策。色遣いが地味目なので、それほど派手派手しくはないと思います。ただ、写真では見えませんが、ディッピングでタレてしまい、リカバリが完全に出来てません。この手の巻きをするとディッピングがもの凄く難しくなりますね。多分上手くやる方法があるんだろうと思いますが・・・
(2009.12)

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テストピース

　年末だからということではありませんが、ボチボチと仕事が忙しくなってきて、日中竿作りに手を付ける時間が減ってます。まとまった時間が作れないとなかなか手を付ける気が起きなくて、作業がペースダウンしてます。
　そんなわけで、新しく作り始めたノードレスロッドは、スプライスが終わった所で停滞中です。明日には仕上げ削りに入りますが、日曜は釣りに行ってしまうので、明日中に削りが終わらなかった場合接着は週明けになってしまいますね。
　さて、写真のスプリットですが、スプライスで接着した後に火入れをしたらどうなるんだろう？という興味が湧いたので、テストピースを作ってみました。↑に書いたような状況では、こういう短時間の作業ならやりくりできるんですね。まあ、この程度のことしかやる気になれないっていうことでもあるのですが。
ピースの長さはスプライスして60センチほど。接着剤が硬化したら荒削りして、バインディング?火入れです。

櫛の歯みたい

　ノードレスロッドの製作は、スプライスまで終わりました。
今回は、少し長め（7'2"の予定）なので、4本を繋ぎます。と言うことで、4本×6本×2セクションで、48本の竹片を写真のように斜めに削り出します。両端に来るパーツは片側だけ、中に挟まれるパーツは両側を削ります。本数だけだと、大変な作業量に思えるかも知れませんが、1ヶ所あたりの削りに要する時間は1分ほどですから、休み休みでも2時間もあれば終わってしまいます。実は、半分だけは昨日のうちに削っておいたので、残り半分は1時間もかからずに終了。ん??？時間あるし、接着までいっちゃうか？

　今回は、前回よりも強めに火入れをしたので、両端の焦げ方が強く、スプライスした時、色の違いが出来てしまうかも知れません。ホントは、同じ色でつなぎ目が目立たないようにしたかったんだけど・・・

来年は2/12?2/14

　今日つるや釣具店からのDMが届きました。恒例のハンドクラフト展の日程が決まったので、アマチュアバンブーロッドメーキングコンテストへに出品してくださいって手紙です。つるやのHC展には10年くらい行ってますが、イベント自体の人出は変わらないと思うのですが、コンテストへの出品数は年々減っているように思います。僕は過去3年連続で出品して、運良く2回入賞させてもらいましたが、出品数が少なかったおかげかな、なんて思ってます。実は今年のHC展が終わった時、来年のコンテストはどうしようか？なんて考えましたが、ここにきて出品への意欲が湧いてきて、出品用の竿の製作に取りかかった所です。

　ハンドクラフト展の会期は2010/2/12（金）?2/14（日）、コンテストのエントリー締め切りは2010/1/20です。それまでに、ロッドの基本情報などをつるやにメールorＦＡＸしてエントリーします。ロッドの提出期限は2/5、エントリフィは￥1,500です。
　今のところつるやのＨＰ上にエントリー要項はまだ公開されてませんが、間もなく公開されるでしょう。このブログを見に来る人の中には、ビルディングをしている人も多いのではないでしょうか？どうです？出品してみません？ ^ ^

派手に巻いてみた

　製作中の7'0"#3のラッピング終わりました。今回グリップ前の巻きは、いつになく派手に巻きました。使ってる色が地味目ではありますが、これだけ巻くとうるさいくらいです。
　なぜ、こんな巻きをすることになったかというと、それにはやむにやまれぬ事情がありました・・・

次はこれ

　ゴールドネームの不満は残りますが、ともあれ製作中の竿は下塗りが終わりました。今日は乾燥に当てる日ですから、Mattさんロッドのエポキシコートを済ませたら、あとは特にやることはありません。昼過ぎまでに仕事を切りの良い所まで終わらせてから、新しい竿に手を付けました。
　写真を見れば一目瞭然。またノードレスロッドを作ります。今回も竹は真竹です。前回は多少シミのある部分でも気にせず使ってしまいましたが、今回は少し気を使って、シミやキズの無い部分を選ぶようにしました。が、割り幅をミスったりして補充した分があって、バット側の数本にシミのある竹を使うことになってしまいました。スプライス時シミのある竹をバットエンド側に持ってくるようにして、グリップの中（と言うかリールシートの中かな）に来るようにして、隠すことにします。

目をつぶる

　下塗りしたら、塗料が流れてネームがかすれてしまった竿は、昨日のうちにバット側だけ塗装を剥がし、改めて下塗りをしてみました。前回の記事に書いたように、ネーム側を上にして、漬け込んですぐに引き上げられるようにしたのですが、それでも写真の通り、塗料は流れてしまいました。2度目も失敗です。ホントなら、両セクションともに塗装を剥がして、いつも通りの黒で書き直すべきですが、なんとか文字は読めるし、自分用と割り切って、このまま進めちゃうことにしました。ネーム付近だけラメを散らしたようなブランクになってますが、それもまた面白いかも。（＜んなわけないって）

　と言うことで2回目の下塗りをディッピングでやった訳ですが、当然今回はバット側を下にしてディップしました。1回の塗りでも、下側になった部分の塗装が厚くなってましたから、この竿はフェルール側の塗装が厚いまま仕上がってしまいます。ラッピング後の塗装は、グリップも付いてますから、グリップを下にしての塗装は無理ですから。ま、今回はしょうがないですね。

　さて・・・今後ゴールドの出番はあるのでしょうか？　いずれにせよ、何か対策を見つけることができれば、使う気になるかな。 ^ ^

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