休憩おわり

　いったん作り始めたものの、曲がり直しでスプリットを折ってしまい、そこで作業がストップしてました。その後仕事や釣り（笑）が忙しくなって、なかなかやり直し作業を再開できないままま2週間経ってしまいました。それまで月3本を目標に作ってきたのが、出来ないと決まったとたんに空気が抜けて、やる気が失せてしまったようです。
　まあ、ボチボチと曲がり直しまではやってたので、あとはやる気を出すだけのこと。先ほど荒削り?火入れまで済ませました。休憩時間は終了です。 ^ ^
　明日から仕上げ削りに入りますが、仕事がそれなりに忙しいので、平日の昼間から竹を削る時間は作れそうにありません。おまけにあと数日で解禁ですから、週末は釣りが忙しくなります。ますます作業時間が限られますので、今までのようなペースでは進めるのは無理ですね。ま、オフシーズンに作った竿のテストをするのも大事なことですから。 ^ ^

No.98 BFB61032M

BFB61032M 6'10" #3 2pc 真竹


　栃木荒川C&Rでの釣果。
　去年から、それ以前のモノよりも若干強めのアクションにシフトしてるのですが、#3ロッドではこの竿が最初の試作品です。早く川で使いたいのに風が強くなかなか出番がなかったのですが、やっと使うことが出来ました。自作のナイロンラインとの組み合わせでしたが、それでもなかなかに使いやすく、強さもちょうど良い感じ。これなら、普通のラインと組み合わせればもっと使いやすいはず。
地元の川でもう少しテストしてみて、悪くなかったらトンキンバージョンも作ってみたいな。
(2009.03)

No.105 BFB7242M

BFB7242M 7'2" #4 2pc 真竹


　完成してすぐにテスト釣行に行ってきました。場所は栃木の荒川C&R。ライズを狙った釣りをしようと思って行ってみたら、強風でそんな釣りは無理。ミッヂピューパをショットで沈めルースニングをする羽目に。(^_^;)
　釣り方はそんなだし、強風（ロッドが風の抵抗で振りにくくなるほど）だしで竿の感触をつかむなんてとてもできませんでした。唯一わかったのは、このくらいの魚（25センチくらい）でもかなり竿が曲がって、ファイトがスリリングだってこと。もう少しバットを強くしても良いかも知れないなぁ・・・
(2009.03)

BFB7242M

No.105
BFB7242M 7'2" #4 2pc 真竹

　去年あたりからなんとなく「使える」真竹ロッドが出来るようになってきてます。そのきっかけになった61042Mのテーパーを更に煮詰めた（好みに近づけたと言った方が正しいかな。）竿です。61042Mはフェルールあたりが重く、その重さでバットが動き過ぎる傾向にあったので、それを改善するようフェルール前後を細く、バットを太くしてみました。が、長さを4インチ伸ばしてしまったので、あまり比較になりません。（笑）　まあ、川に持って行けば、違いを感じることは出来るでしょう。庭先で振った感じは、竿1本分くらいのラインでも気持ち良く投げられます。^ ^

　久しぶりに、ブランクに焼き目を入れました。3インチ間隔で、6面全部揃えてあります。以前はおもしろがって焼き目を入れたのですが、飽きてしまったのか、最近はフレイムフィニッシュにするか、完全なストローにするかのどちらかになってました。（まあ、「こういうこともできますよ」的な見本ってことですね。）
　ガイドはブロンズです。残念ながらブロンズガイドに合わせるフックキーパーが無いので、この竿にはフックキーパーが付いてません。おかげでグリップ周りをすっきりと仕上げることが出来ました。自分で使う分にはフックキーパーが無くても特に不自由はありませんが、人に作る場合はそうもいきませんね。キーパーのない竿って何か物足りなさを感じる時もありますからね。
　ラッピングはオレンジ。あまり濃いラッピングだと焼き目と一緒になってゴチャゴチャとうるさくなりそうですので。

重い腰だったなぁ

　1週間ブログを放置してしまいました。要は、ロクに作業をやってないので書くことがなかったってことです。次作は曲がり直しでスプリットを折った所でストップしたまんまだし、製作中の7'2"はエポキシコートとディッピングしかやってません。仕事がボチボチと忙しくなってきたり（まだ雰囲気が忙しい程度ですが。）、お彼岸がからんで野暮用があったりして、まとまった作業時間が作れませんでした。こういう時はなかなかやる気がおきないものです。スプリットを折ってしまったヤツを折らずに済ましてればそれなりに進めたのでしょうけど・・・

　で、唯一作業を進めていた真竹7'2"は最終塗装を済ませ、チリホコリの磨きも終わり、あとはリールシートの金具を作るだけって状況でした。作るチャンスは、今週中に何度かあったはずですが、↑に書いたような理由でなかなか手が付けられず、今日になってようやく作ることが出来ました。すっかり腰が重くなってしまいました。
　毎回作ってる訳ですが、いつまで経ってもこの金具作りは苦手です。突っ切りがキライ（おっかない）なので、ワークの径が大きいリールシート金具を突っ切る時はいつもヒヤヒヤしながらやってます。フェルールくらいの径なら特に恐怖感は感じないのですが・・・マジでリールシート金具は出来合いを使おうかなぁ・・・

ボッキリ・・・気持ちも折れた

　一昨日7952が完成して、残るは真竹7'2"のみ。ラッピングのエポキシコートが終わり、最終塗装を待っている状態です。ここまで作業が進んでれば、普通なら次の竿の仕上げ削りくらいまで進んでるはずですが、仕事やら野暮用やらで思ったように作業が出来ず、次の竿は割りを済ませた所で止まってました。今日も、あれこれあってあまり作業ができませんが、曲がり直しくらいは出来るだろうと、作業を始めた最初の1本がいきなりこれです。
　この竹は、人からもらったモノでだいぶ古く、かなり乾燥が進んでいました。フレイム加工をした時エナメル面に細かい裂け目が入ったりして、自分用でしか使えない竹でした。しかし、どうやら自分用にも使えないみたいです。大した力を入れてないにもかかわらずぽっきり折れてしまいましたので、他のスプリットも同様でしょう。と言うことで、この竹は諦めて新しい竹を割ることにします。

　とは言うものの、折れたところで竿作りをする気力が失せてしまい、なにげに仕事なんか始めてしまいました。多分次作用の竹を割るのは週明けになりそうです。実は、今年は10月から3月いっぱいは月3本ペースで作ろうと目標を立ててました。リフィニッシュも入れてですが、ここまで7本完成、1本が完成間際です。つまりこのスプリットが竿になればノルマ達成ですが、あと2週間ではまず無理です。まして、月末に向けて仕事が忙しくなりそうなので・・・ま、焦って作っても良いことは何一つありません。出来るだけ時間を作って進めることにします。

　ただ・・・4月からは釣りも忙しくなるんだよなぁ(^_^;)

BFB7952

No.104
BFB7952 7'9" #5 2pc

　ＢＦＢ7953を2pcバージョンにしてみました。もちろん、フェルールの位置が変わりますからその分を多少アレンジしてます。3pcバージョンはとても投げやすくて、パワーも十分。ただ、重いのが難点でした。2pcにしたからと言って、重さが極端に軽くはなりませんが持ち重り感が解消できたら良いかな、と作ってみたのですが、思ったようにはいきませんね。かえって2pcの方が持ち重りします。(^_^;)
　2pcにすることでフェルールよりも前側の重さが重くなったことが理由なのかもしれません。（3pcはフェルールがあるのだから、その方が重いような気もしますが。）
　実は2pcの方が数グラム重いのです。これはリールシートの違いだと思いますが、フェルールが減った分軽くなると思っていたのでちょっと残念です。

　実際にラインを通してみると、大した違いは感じなくなります。竿2本分もラインが出ていれば全く問題無くキャスティングできますし、フルライン近い距離まで飛ばすことも可能（上手な人なら余裕で出るはず。）と言うことで、実用面では全く問題のない仕上がりになったということですが、パッと持った時の持ち重り感をなんとかしたいですね。もう少しテーパーを煮詰めないとイカンなぁ。

　ラッピングはいつものスーパースレッドのオリーブ。写真ではオレンジに見えちゃうかも知れませんが、実物は薄い茶色と言った感じです。ブランクも少し焼きが強かったので濃いめのストローカラーです。このくらいの色合いが自分の好みかな。リールシートはよろずや斎藤商店から仕入れたアップロックスクリュー。スクリューの部分まで黒いパーツはあまり無いので、これが僕のお気に入りです。（価格もリーズナブルだし。 ^ ^）
　この長さ番手だと、秋の荒雄川まで出番は無さそうですので、とりあえず管釣りで試し釣りして、その後は北海道まで旅をさせることになるかな。 ^ ^
(2009.03)

久々のブロンズガイド

　真竹7'2"のラッピング終わりました。現在エポキシコートの乾燥中です。今回、久々にブロンズガイドを使ってみました。僕の竿はシルバーのハードクロムか、黒いチタンカーバイトの2種類がメインです。ブロンズが好みの人も居るかな？と、選択肢に入れてはみたものの、僕の知人にはイマイチ受けが良くないようでオーダーがありません。
　で、あまり人気が無いので今は選択肢から外してしまいました。と言うことで、手持ちのガイドはいつまで経ってもそのままなので、自分用の竿に付けちゃうことにしました。あと1本分くらいの在庫があるので、そのうちまたどれかの竿に付けることにします。
　ラッピングはオレンジです。この竿は3インチごとの焼き目を入れたので、薄めの色で巻いて焼き目が目立たせようという訳です。

Asami-Satomi

No.103
Asami-Satomi 7'6" #4 3pc 2Tip

　近所のYさんの依頼で製作した1本。元のテーパーは7643です。自分用は2tipでも、テーパー違いで作りましたが、こちらは同じテーパー、純粋な2tipですね。
　僕の作る竿ではかなり珍しいリング＆リングのリールシートはYさんの指定です。僕はR&Rは作ったことがないので、よろずや齋藤商店製のものを使いました。このフィーラーの加工は結構難しそうです、自分ではちょっと作る気がしないなぁ・・・
　ロッドネームはYさんの二人の娘（双子）の名前です。続けて書くと、普通に人の名前になってしまいそうだったので、真ん中にハイフンを入れました。2ティップの場合、2本のティップを順繰りに使って欲しいので、何かマーカー的なラッピングで区別できるようにしようかと思ってたのですが、このネームになった時に、ティップにそれぞれの名前を書くことで区別できるようにしました。お父さんには「この前はAsamiティップだったから、今日はSatomiティップだな」みたいな感じで使ってもらえたらと。
　途中、大ポカやって、片方のティップだけ下塗りからやり直したりと、だいぶ時間がかかりましたが、なんとか地元の解禁（4月から）には間に合わせることが出来ました。
(2009.02)

グリップ・・・今回はちと面倒

　7'9"#5のグリップ加工を終わらせました。写真上がフェルール側です。写真の撮り方もありますが、エンド側が少し太めになってるのは、こうせざるを得ない理由があったからです。

　これを見れば一目瞭然。この竿にはアップロックスクリューのリールシートを付けるので、フットが入る金具をグリップに埋め込む必要があります。と言うことは、金具のサイズよりも細く削ることは出来ません。だからエンド側が少し太めのグリップになったのです。
　今回のコルクは径が25ミリのモノを使ったので、ホントにギリギリになってしまいました。いつも使ってる薄いタイプのコルクは26ミリですので、あっちを使えばもう少し余裕があったと思いますが・・・こういうタイプの竿も作る機会がありそうですし、径の大きなコルクを仕入れておいた方が良さそうですね。

　このコルクは外径25ミリ厚み13ミリのモノです。普段のグリップよりも少し長めなのですが、リング12ヶで済みます。当然接着の作業も半分で済みますのでかなり楽です。けど、品質はやっぱり薄いタイプのリングの方が高いですね。

参加賞

　本日つるや釣具店から、コンテストロッドが送り返されてきました。今回はどノーマルな竿だったし、ミスもあれこれやらかしてますので、入賞はありえません。と言うことで、参加賞が同封されてきました。何かのクロスみたいです。パッケージになんとかかんとか英語で書いてありますがイマイチ読みづらいフォントで印刷されてるんで、何が書いてあるのかよくわかりません。フライカチーフとは違うみたいですが・・・何に使うんだろう？

　しかし、コンテスト出品も今回のことでちょっと考えてしまいました。一昨年初めて出品するまでは、コンテストに出して恥ずかしくない竿を作るのを目標にしていたので、ある程度自信が持てるまでは出す気になれませんでした。それが初出品で幸いにも入賞し、去年も入賞を果たしてみると、一応人様に見せられる程度の竿にはなった、と言う意味では目標を達成してしまった感があります。
　そのせいもあって、今年は普通の竿を出したわけですが、往復の送料やらエントリフィを払ってまで出す竿では無かったように思います。出す以上、工夫をこらした竿を作って入賞（あわよくば優勝とか？）を狙ってこそ出品する意味があるような気がします。ただ、今のHC展のコンテストは、当たり前のことをやっていてはまず3位以内に入るのは不可能です。中空や、ノードレスなんていうのは常識、同じ中空でも、「よくぞここまで」というような構造や、竹フェルール・グラスフェルールなどの金属以外のフェルールの使用（もちろん自作）など、とにかく人のやらないようなことをしないと評価されないようです。僕が2年連続入賞できたのは、1年目がワンピース、2年目はセミダブル＋段巻きとそれなりに趣向を凝らした結果でしょう。それでも3位以内には入れません。
　僕は自分で使う範囲の竿でないと作る気がしないので、まだ手を出してない中空ロッドなどをコンテストのためだけに作るのはやりたくありません。そうなると、入賞は難しい・・・それなら出さなくても良いんじゃない？と言う風に考えてしまいました。
来年はどうしようかなぁ・・・今年何か新しいことにチャレンジして、それがモノになりそうなら、その時出品を考えれば良いかな。

緑にジャスパー

　Yさんロッドは手直しした１ティップ以外は、最終塗装に入ってます。バットセクションがまた垂れてしまってるので、バットセクションは修正作業のため中２日くらい空けてからラストの塗装をします。（ミドル＆ティップはそのまま進める。）となると、手直しティップと同じくらいに塗装終了となるかも。

　で、写真はそのYさんロッドのラッピングです。緑のスレッドが指定カラーでしたが、緑と組み合わせる糸は何色が良いんだろう？と何種類か組み合わせて試し巻きして、ジャスパーを選びました。ジャスパーはオレンジと黒の２色編みです。エポキシコート前を見るとなんかイマイチマッチしてないように見えますよね。

22年目のバンブーロッド

　Aimさんのブログで紹介されていた「22年目のバンブーロッド」を手に入れました。著者は秋丸さんです。まだ届いたばかりで、読んでませんが、たすきに書かれてる文を読むだけでも濃さそうな中身です。ビルディングの参考になることが書かれてると良いのですが。
　中を読む前から勧めるのはおかしな話ですが、今までの経験からこの手の本は出版部数があまり多くありませんので、在庫切れになりやすいです。気になる人は早めに入手したほうが良いかも。

やり直し

　Yさんロッドは2ティップですが、そのうちの1本を下塗りからやり直してます。ガイドをラッピングして、エポキシコート1回まで終わっていたのに・・・
　実は、TOPガイドを1面間違って付けてしまっていたのです。当然、ラッピングもTOPガイドと同じ面に取り付けますから、ガイド全てが間違っていたことになります。そのことに気づいたのが、エポキシ後だったという・・・もう少し早めにチェックすれば良かった。（涙）
　と言うことで、ガイドを全部外し、下塗りの塗装も剥がしました。ガイドを外しただけなら、下塗りはそのまま使えるのですが、今回はブランクに文字を入れましたから、その面がずれてしまうのはあまりにみっともないので、下塗りの塗装も全部剥がし文字を書き直しました。このセクション以外はそのまま作業が進みますので、一足先に完成しますが、納品できるのは都合4?5日遅れることになりますね。くそ?ミスったなぁ?

　ところで、このブランクの塗装を剥がす時に、リムーバーを初めて使ってみました。塗装後2週間程度しか経ってなかったからなのかもしれませんが、リムーバーを塗ると、すぐに塗装が浮いてきて、キレイにこそげ落とすことが出来ました。今まではカッターで塗装を剥がしましたが、ブランクに傷を付けてしまうことがありました。リムーバーで浮いたウレタンは、カッターの背中側でカシカシこすると簡単に落ちるので、ブランクに傷を付けずに塗装を剥がすことが出来ました。これはなかなか良いです。