
今年から、ラッピングをしてからディッピングする方法を取るようになりました。
ブランクの塗装を先に終わらせてからラッピング?エポキシコートとやっても仕上がりに極端な差はありませんが、エポキシコートなどがたまにブランクにこぼれちゃったりするので、神経を使います。
その点、ラッピング後のディッピングなら、こぼれちゃった所はティッシュで拭き取っておけば、リカバリできます。それと飾り巻きなどの巻き幅の狭いヶ所を後からコーティングするのは至難の業です。そんな訳でラッピングを先にやった方が失敗を減らせると思い、現在はこの方法になっています。
手順としては、ガイドを付ける前に下塗り(当然ディッピングで)を何回かして、表面を研磨した所でラッピング、エポキシコートを2回ほどしてから、仕上げのディッピングを自分好みになるまで繰り返すと言った感じになります。
ラッピングを先にやるということは、ガイドごとディッピングしますから、ガイドの部分にニスが溜まります。それをそのまま引き抜くと、ガイドに溜まったニスが後から流れてダマを作ってしまいます。
そのため、ガイドの位置でその都度モーターを止めて、ガイドに溜まったニスがある程度落ちるのを待たなければいけません。また、止めている間にガイドの内側に付着したニスをティッシュなどで拭き取ります。そうしないと、ガイドにどんどんニスがこびりついてキャスティングの邪魔になりますから。
このような作業をするということは、ディッピング中はその場を離れるられないということです。ブランクの塗装を先にやってしまう時は、モーターにセットしたら後は抜き上がるまでほっぽって置けましたがそういうことはできません。一長一短というところですね。
後からディップするとなると、ラッピングとブランクの境目を滑らかにしたくなります。今までのモーターの速度は4センチ/分でした。これだと遅すぎて、ラッピングの境目なりに塗装出来ちゃうんですね。そこで、抜き上げ速度を速くしてもう少し境目にニスが溜まるようにしました。
今度のモーターは5RPMのものに、模型用のアルミプーリーを旋盤で削って軸径を9ミリ程度にしたものを直にセットしました。これで抜き上げると9センチ/分くらい。塗り上がりを見ると、もう少し早くても良いように感じますが、ブランクの塗装が丸くなっても困るので、この程度で良しとします。
そうそう、表題の4代目ですが、コレを作る前にもう少し遅め(5センチ/分くらい)のを使ってたからです。
3代目は真鍮の丸棒にタップでネジを切り、そこに直接ビスを繋いだものでした。悪くはなかったんですが、速度がちょっと遅かったので、4代目になったというわけです。