ティップを折ってしまったロッドの修理をアルバムにまとめました。
バンブーロッドはこんな風に、折れても修理することが可能なんです。 ^ ^

シーズン終盤にティップを折ってしまったと、修理依頼されました。オーナーは全く原因がわからないとのことですが、ここまでポッキリいく場合は折ってしまう前に何かやってしまってる可能性がありますね。
折れた位置は1個目と2個めのスネークガイドの間あたりでした。

完全に折れた場合は新しいティップを作って繋ぐスカーフィングと言う方法で修理します。
まずは必要な長さ分の竹を割ります。だいたいは節間の長さで済みます。

粗削り~火入れ、そして仕上げ削り。

出来上がったティップと折れた竿の位置関係です。今回は2個めのガイドの位置でつなぎます。

位置決めして、それぞれのブランクを斜めに削り、接着します。

バインディングを外して表面を均したら、透明のスレッドで全巻きして補強します。下はエポキシコートして透明になった状態。

下塗りをしてラッピング。
ガイドの位置でつなぐことで、二重の補強ができるわけですね。
エポキシコート後の写真をよく見るとつなぎ目が斜めに走っているのが見えます。

仕上げ塗装をしたら修理完了です。
修理に要した日数は2週間ほどでした。