


No.153
8043M-BF 8'0" #4 3pc 真竹 竹フェルール
真竹は、自分で切り出してるので、トンキンのように長さが決まっていません。節間が一番長く取れる位置で切っています。そうなると、作る竿によっては結構な長さが余る時があります。この竿は、そんな余りを使って作りました。余った長さを最大限活かしたら8ftになりました。
真竹の3pcロッドは、テーパーを全く煮詰めていないので、普通にメタルフェルールで作ってしまうと、バットの動きの悪い、自分の好みとはかけ離れた竿になることが目に見えてましたので、竹フェルールを採用しました。竹フェルールはメタルと比べて、ある程度曲がってくれるのでアクションに対する影響が幾分少ないのです。が、実際作ってみると、やはりバットの動きが悪いと言うか、ミドルから先の竿の動きが手に伝わりにくい竿になってしまいました。実は、ブランクが出来た時点で試し振りしてみたら、あまりにバットの感触が悪かったので、テーパーを変更してバットセクションを作り直しました。それでもまだ、自分の好みとは言い難いです。まあ、使い手によってはこっちの方が投げやすいと言うかも知れませんが・・・
竹フェルールは、今回はメスをティップ側に付け、テーパーを付けたフェルールにしてみました。作った直後は良かったのですが、製作中にメスが膨らんだり縮んだりして、その都度すり合わせやら、オスの塗装やらで、とにかく手間のかかるフェルールになってしまいました。含浸処理などで、フェルール本体の伸び縮みを押さえるような処理をしないといけないんですね。
ラッピングスレッドはKIROワールドのスーパースレッド「イエロー」です。エポキシコートした後の色はどうみてもオレンジに見えますね。淡い色調で、今まで使っていたオレンジそのもの色よりも自分好みです。色の薄いスレッドの場合、ブランクの色に溶け込んでしまいぼやけた感じになるので、ジャスパーをティッピングしました。ティッピングは面倒ですが、この色は今後メインで使うかも?ってくら気に入りました。 ^ ^
とりあえず余った竹で作ってみた竿ですが、おぼろげに次に作る竿のイメージが湧きました。今まで真竹で3pcは無理だろうと思っていたのですが、テーパー次第でなんとかなりそうな気がしてきました。こうやってまたテーパーの迷路にはまっていくのでしょうけど。(苦笑)
(2011.03)
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