


No.114
Felicidade 6'6" #3 2pc 真竹
ノードレスロッドに初挑戦してみました。製作の過程はビルディング日記に書きましたが、形にするだけならそれほど難しいとは思いませんでした。が、仕上げをキッチリとしようと思うと、かなり難しいですね。特にスプライスしたヶ所の曲がりが取り切れてなくて、仕上げ削りがうまくいかず、結果的にエッジにグルーが見えてるヶ所が何ヶ所か出来てしまいました。今になって考えると、少しでも長い方が良いだろうと、節ギリギリでカットしたことが悪かったように思います。多少長さを犠牲にしても、節から少し離れた位置でカットして、節前後の複雑な曲がりごと切り捨てれば良かったのかも。次回はそこを工夫してみます。
火入れも、普段のオーブンでは役に立ちませんから、「とりあえず焼いてみた」程度で、自分的には焼きが甘かったと思います。ここももう少し工夫して、しっかりと火入れできるように考えたいです。
アクション的には、焼きが甘かったので、ベロベロの竿になってしまうだろうと思っていたら、思ったほどではありません。と言うか、ほぼ狙い通りの強さに仕上がりました。これは6'6"と短いせいで、計算よりも硬めの竿になったってことだと思いますが、もししっかりと火が入っていたら、硬いと感じる竿になってしまったかもしれません。と言うことは、ノードレスじゃない普通の作り方で、しっかり火入れが出来る場合は、テーパーをアレンジしてあげないといけないってことになりますね。
ノードレス化したことによるアクションの違いは、同じテーパーで節有りの竿を作って比べてみないとわかりません。ただ、全く同じ条件(火入れとか)で作るのは難しいですから、テーパーが一緒でも「ノードレスだからこうだ」と言い切れるだけの差が出るのか、なんとも言えません。
真竹の6'6"と言うことで、かなり軽く出来ました。ロッド重量は約70gです。リールを付けると、ますます軽く感じて、グラファイトロッドみたいだ、なんて錯覚しちゃいます。ちょっと大げさですね。 ^ ^ #3ラインがロッド1.5本分くらい出たあたりがおいしい距離だと思います。もちろん、それよりも遠い距離でもカバーできますが、長さ的にそういう使い方は少ないでしょうから。あとは、藪沢に潜り込んでロールキャストを多用した時の扱いやすさがどうか?ってことが気になりますが、それは来シーズンが始まってからでないと検証できません。禁漁になったばかりですが、来シーズンが待ち遠しいです。
ブランクが明るく仕上がったので、ラッピングスレッドは透明(生成)にして、色モノはグリップ前、フェルール前後、TOPガイドだけにしてあります。色モノはジャスパー&赤ですね。金具も黒染めせず、シルバーのままです。そのためリールシートの金具はバフがけしてあります。カガミのようになってるでしょう? ^ ^)v
リールシートフィーラーは
先日仕上がったばかりのイタヤカエデ。
岩手のたけださんからの頂き物です。独特の木目は写真よりも実物の方がずっと良いです。何というか和の雰囲気を持った感じがします。(勝手な思い込みかな?) ロッドネームの「Felicidade(フェリシダージ)」はポルトガル語で幸福を意味する言葉です。竿を振ってる時が幸せってことですね。(笑)
ものは試しで作ってみたノードレスですが、スプライスした所があまり目立たないので、見た目がスムーズなのは僕の好みです。毎回ノードレスで、って気にはなりませんが、たまに作るくらいなら悪くないかなって思います。
(2009.10)